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執筆者の写真RYUJI SONODA

エギについて その1「歴史〜開発の着眼点」

更新日:2019年10月16日

ここではエギにクローズアップして。

エギの歴史は江戸時代中期〜末期ごろに誕生した日本古来のルアー(疑似餌)と言われ、暗い時間帯に漁師が船上で作業していた時に、松明を海中に落としたところそれにイカが抱きついたことから始まったとされている。

エギは鹿児島県(奄美大島)で誕生し300年ほどの歴史があるが、布巻きエギの誕生は60年くらいで大分が発祥と言われている。

私がエギ開発の担当になった当初、バスフィッシングブームの時代で当然全ての時間をバス釣りに捧げていた時代もあったが(爆)、そんなベイトフィッシュ(小魚など)をリアルに再現したルアーとは違って、エギは形も布も鳥毛も全てが何のエサをイミテートしているのか?不思議なモノでしかなかった。

当然、エギという釣り具は知ってはいたが、実際開発するにあたってそれら不思議な仕様は誰に聞いても調べても科学的な答えのないモノであった。

初めの内は釣れるエギの模倣からスタートしたが、いくつも開発するうちにそれらの不思議な仕様を解明し理解しなければ今後いいモノ、新しいモノは開発できないし、バスブームが終わってスレたバスを釣る本物の商品だけが生き残る!そんな時代がエギングにもきっとくると思い研究課題として取り組んだ。

研究課題としての具体的な内容は、主に布の必要性、大分型のような形、外出し鉛、45度のフォール姿勢、色の使い分けなどである。

これらのパーツは昔から「これがいいと言われているから!」「これが釣れるから!」などしかなく、こんな感じでエギが開発されていた時代でもあったが、結局人間の先入観や思い込みからくるところが非常に大きかった。

研究課題をメインに開発を進め少しずつ解明していくと、それら釣り人の先入観や思い込みには間違いな部分があることに気付いてきた! 当然釣りをする上で水中のことをイメージすることは大事なことだが、時として経験で得た知識が間違った方向にいくこともある。

その辺を正しく見定めることで新しい商品開発ができるポイントになる。

まだまだエギには開発できる余地が十分にある。



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